コンサートによせて




新宿区更生保護女性会のコンサートによせて                               金井 敏子


    


3月3日の「ひな祭り」に相応しい清々しい空の日だった。
日頃新宿更女の行事に対してご協力くださった会員の方々に感謝と懇親を兼ねるコンサートを催すことになった。朝早くから役員の方々がケーキ作りに励み、午後から会場作りをした。正面に更女の旗と左右の壁に布製の おひな様 を飾り、四方の壁に沿って机の上に花を置いて雰囲気を盛り上げ、 既に音楽会の会場であった。
コンサートが始まった。天皇陛下のご学友である森田茂昭氏のチェロ演奏でフォスター、サンサーンス、シューベルト、等、おなじみの曲を心をこめて演奏して下さった。森田氏の穏やかなお人柄がにじみ、心にしみる素敵な演奏であった。私達はチェロの演奏を直接聴く機会がめったに無いので尚一層感激した。最後の曲は「千の風になって」で、昨年の紅白歌合戦以来、盛んに歌われるようになったが、会員の参加者一同ゆたかな合唱となり、会場は一層盛り上がった。
演奏後のティータイムでは森田氏を囲み、今朝焼いたケーキとお茶で懇談して和やかなひと時を楽しんだ。生の演奏、合唱で平素のストレスがなくなり、心が和み優しい気持ちになることを実感した。参加者会員の多くの方より、この企画へのおおいな賛辞と今後の「おひな様コンサート」として続けていただきたいと強い要望があった。「ひな祭り」の日に相応しい楽しいひと時であり、今後もぜひ森田先生のチェロの会を「おひな様コンサート」として毎年開催くださるよう、強く希望します。





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