社会を明るくする運動・講演会

開催日 平成19年7月24日(火)
場所   港区赤坂区民センター

主唱   法務省
主催   東京更生保護女性連盟



「子どもを健やかに育もう」
    講演と山脇学園ブラスバンド演奏


            「地域の人に寄り添い、地域の中に更生保護の心を広める

              ーまちづくり型の更生保護組織としてー
                     講師 更生保護法人・日本更生保護協会
                                    清水 義悳 氏


講演内容        坂本 悠紀子

更生保護女性会の活動目的はまちづくりを進め、責任あるボランティアとし
ての行動、そして、広範に活動を発信する更生保護女性会を実現したい、
とのお話でした。更生保護女性会が現在行っている「子育て支援」を、漁師
が山に入り木を植える例えとして引用されました。
良い魚を獲るためには水をきれいにする段階が欠かせません。怠ることなく
山の管理、木々に手を入れることで山が水を磨き、流れの下に棲む魚の生
育に大きく資する内容は更生保護女性会の基本理念でもあります。
私共が子育てをきちんとしておれば子どもの健全育成につながり、犯罪防
止の現場にまで大きな影響があります。健全な更生保護の成立には、地域
活性化とともに優しさとおもいやりを育まなければなりません。
心豊かな子どもの成長を実現するために、更生保護女性会活動の大切な
指針として参ります。



                



講演会感想       野頭 彩子     

更生保護の活動として、更生しようとしている人たちの支援は主要
なことだ。しかし犯罪、特に凶悪な犯罪が急激に増加している今の時
代に、犯罪者を出さないことの方もさらに重要になってきている。
講演の内容からも、更女の子育て支援活動は、母親の負担を軽減させ
るだけでなく、子どもたちに多くの豊かな経験を与え、犯罪に陥るこ
との無い人格作りを支援することに重きをおいて然るべきと思う。
そうした活動の中であるいは地域の身近なところで、何よりも子ども
たちには、あなたも私も社会のつながりの中で生きているのだという
ことをうまく伝えていきたい。子どもたちに対してはもちろん、おと
な同士もお互いに無関心無関係の存在であることを改め、まち全体が
温かな空気を持つ環境になることがなによりの犯罪防止になるだろう。
「まちづくり型の更生保護組織」と副題にあるように、一人ひとりの
顔が見えるようなまちづくりを一歩ずつでも実行実現していくことが
大事なのだと深く思った。誰にとっても気軽な「隣人」のような存在
を更女の一員として心がけていきたい。





東京更生保護女性連盟

更生保護女性会は、女性の立場から犯罪や非行の無い明るい地域社会を
実現しようとする全国約18万人からなるボランティア団体です。
東京には33の更生保護女性会があり、東京更生保護女性連盟はこれら各
地区会で構成される組織で、約1万5千人弱の会員を有します。
主な活動としては犯罪・非行防止のための世論の啓発活動があります。
また、更生保護施設(刑務所等から釈放された人或いは保護観察中の人で
引受人、または適当な住居が無く、更生に妨げのある人を宿泊処遇する施
設)や矯正施設への協力活動も活発です。
子育て支援等、地域社会づくりの活動にも取り組んでいます。また、少人数
住民による対話集会(ミニ集会)では、身近な家庭問題や子育て、非行問題
等について話し合いの場を提供し、地域の犯罪予防に大きく貢献しています。
例年7月に展開される「社会を明るくする運動」への協力は全国規模で行っ
ています。






                         
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