第63回 社会を明るくする運動
講演と音楽
| 平成25年7月19日(金) 東京都庁・大会議室 講演 「保護司として今、思うこと」 宮川 憲一 様 宮川氏は宮司職をされながら、保護司として40年近く犯罪者および非行少 年の自立改善、そして社会復帰への指導に関わって来られた。 実体験から、まさに更生保護の現場にお連れ下さる力強いお話に引き込ま れ、多くを学びました。 日本および東京更生保護女性連盟が活用されている「先輩ママの知恵袋」 には「惻隠の情」(他人、或いは部外者であるが,見ていられない)という気持 ちの原点が集約されている。 それは地域あるいは社会の片隅で、我が事ではないがおせっかいとして純 粋に他人の為に行動できる深い気持ちである。 特に青少年は地域の人々の愛と見守りによって健やかに育まれ、全国的に 犯罪件数は減少したが、体感治安に大きな差はみられない。 また、昨今は処遇の困難さと急激な複雑化が改めて浮き彫りになっている。 犯罪者の取り扱いは、「目には目を」という強力な因果応報を基になされた ため、社会そのものが必要以上に委縮し犯罪予防効果は微妙であった。 明治時代に犯罪者の急激な増加に国の施策が追いつかず、更生保護を目 的とする活動は官から民に移行した。 篤志家の力を基に、僅かな住まいと多少の仕事を確保することで再犯の防 止と犯罪予防につなげ、今日に至っている。 銀座の商店街から始まった、困窮した少年への援助活動が「社会を明るくす る運動」の原点であり、標語の「おかえり」は、社会が犯罪者を受け入れ、就業 援助等をとおして新たに生きる環境調整を意味する。 戦後の更生保護法の改正により、更生保護活動は官民一体で対応出来る様 、関連組織の確たる基盤整備が急務である。 いじめ、虐待も適切な相談窓口の整備と有能なカウンセラーの養成に加え、 社会の温かな見守りと伝達機関であるマスコミの倫理意識の向上が待たれる。 今後は健全な社会の構築と豊かさの実現を図り、貧困の連鎖による不幸な 犯罪の発生を撲滅したい。 再犯防止のため、更生保護施設への訪問をはじめ多様な援助等、更生保護 女性会の皆様の諸活動に大きな期待と明るい希望を持っています。 関連機関との連携もよろしく、女性連盟の活動の充実と発展をお祈りします。 今後とも、よろしくお願いをいたします。 |